フットサルU20日本代表 橋本澪良
先日U20アジアフットサル選手権が開催され、
U20フットサル日本代表は見事優勝。
僕も去年の夏まで競技志向のフットサルプレイヤーだった。夜遅くまでライブ中継を見て、日本の得点シーンでは思わずはしゃいだ。
掲載元:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?277749-277749-fl
このチームに一入夢中になった最大の理由がこの選手。
No.8 橋本 澪良
(鳴門市立第二中サッカー部▶岡山県作陽高校サッカー部▶大阪成蹊大フットサル部)
この写真の7番が中3の橋本澪良。
僕は鳴門市立第二中サッカー部のOBで外部コーチとして澪良と一緒に部活動に取り組んでいた。
卒業後、僕が通っていた岡山県作陽高校に進学。作陽高校は部員150人を抱える名門サッカー部。僕は下手クソだったが、色んな人の助けとチャレンジ精神だけでなんとか当時入学を決めた。
全国から集まったメンバーは上手いやつばっかりで僕は3年間で何回も壁にぶつかった。
寮生活やなれない環境、サッカー以外の部分でも苦労することは多かった。
澪良のサッカーセンスは抜群で鳴門市立第二中サッカー部のポゼッションスタイルのまさに心臓。単純なパスミスやボールロストをほとんど記憶してない程に技術は凄まじかった。
他にも作陽高校を選んだメンバーがいたが、澪良はその中でも寡黙であまり積極的な方ではなく、特別な環境の中で才能を100%出し切れないんではないかと、作陽進学を推しながらも心配していた。
県内の高校やJユースなど他にもたくさんの選択肢があったから尚更だ。
でもそんな心配がバカバカしくなるほどに澪良は結果を残し続けた。
毎日一緒にサッカーをしていた訳ではないので苦労したことももちろんあっただろうが、
2年生で選手権メンバーに選ばれ、新チームでもレギュラーになる可能性が高かったと聞いている。
僕は3年間結局選手権のメンバーに入ることすらできなかったし、比べ物にならない器だということを改めて思い知らされた(笑)
部員150人を超える中で掴んだトップチームでのプレー。それを捨ててフットサルを選んだ時には正直驚いたし、最初は疑問ですらあった。
だいぶ有名になったが、作陽高校は僕がいた頃からフットサルチーム(主にレギュラー以外の3年生で編成)があり、三好達也コーチを中心に積極的にフットサルに取り組み全国制覇も成し遂げた高校サッカー界のフットサルパイオニア的存在である。
澪良は三好コーチがぶつけてくる真新しいフットサルの戦術的要求や練習メニューが刺激的で楽しい。と語っていた。
※中学最後のフットサル四国大会は決勝で敗退
中学時代も僕がフットサルをしていた関係でチームもフットサルの大会に出場。澪良は確かに楽しそうにプレーしていたし、後で分かった事だがフットサルチームがあることも作陽入学前から念頭に置いていたらしい。
ー新しい戦術を知るのが楽しい。
普段は寡黙で口数は少ないが、思い返せば部活で新たな練習メニューを僕が始めた時、他のメンバーが理解に難渋する中、急に皆に指示を飛ばし、リーダーシップを取り出すのが澪良だった。
時間とスペースがサッカーよりも圧倒的に限られるフットサル。澪良は持ち前の戦術眼とボールスキルでどんどん頭角を現し、いつの間にか年代別の代表に選ばれていた。
お祝いのメッセージを澪良のお父さんに送るとお父さんは、何のこと?と拍子抜けの返信をしてきた。
日本代表に選ばれても親に報告すらしていない所は相変わらずだった(笑)
今回の大会は怪我で悔しさもあったとは思うが、澪良はFリーガーが名を連ねるアジア王者の中で唯一の部活プレーヤーとして優勝に貢献した。
徳島県出身のフットボーラーが日の丸をつけてしかも国際大会で優勝することなんてまぁない。それなのにあまりメディアが取り扱ってくれないところもフットサルらしい。
将来澪良がFリーガーになって、今度はW杯でプレーするのを楽しみにしている。そして今度はもっと徳島の人達に認知されたらいいなと期待も。
がんばれ!澪良!
了